鉄ニッケル合金は、ニッケルの含有量により物理的性質が変化しますが、
なかでも熱膨張特性の変化に特長があり、それを実用的に利用した低膨張合金や、
硬質および軟質のガラス封着合金がエレクトロニクス分野をはじめ広く使用されています。
現在標準として製造している物は、次の4種類です。
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        1
        36% Ni-Fe 合金(インバー合金)
 工業的に生産されている金属材料の中で最も熱膨張係数の低いもので、バイメタル測長器、
 精密機器用構造材料等のように長さや体積が変化しないことが必要なところに使用されます。
 
 
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        2
        42% Ni-Fe 合金
 硬質ガラスと同じ熱膨張係数を有しているので、ICリードフレームや電子管封着などに使用される他、
 ジュメット線の芯線としても使用されており、ジュメット線は軟質ガラス封着材料として使用されます。
 
 
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        3
        47%Ni-Fe 合金
 ジュメット線の芯線に使用されています。
 ジュメット線は従来封着材料として使用されていた白金に代わるもので、
 ダイオードのリード線のガラス封着に使用されています。
 
 
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        4
        52% Ni-Fe 合金
 軟質ガラスと同じ熱膨張係数を持っているので、トランジスターやダイオードのリード線などの
 ガラス封着に使用されます。
 また良好な強磁性体であることを利用して、リードリレーとしても使用されます。
 
 
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        5
        29%Ni-17%Co−Fe合金(コバール)
 熱膨張係数が珪酸系ガラスやアルミナ系セラミックに近いため、それらとの封着性で採用されます。
 水晶振動子、トランジスター、IC等のハーメチックシール用リードとして使用されます。
 
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