概要
平面ワークの穴の位置と穴径を高速・高精度に測定する、穴位置検査装置(ホールアナライザー)です。
高解像度・高速ラインカメラを搭載し、ワークをスピーディに撮影。
付属パソコンの画像処理システムにより穴位置・穴径測定を実施します。
フロントライト、バックライトの2種類の光源搭載、ワークの上からと下からの光を使い分けます。
基板表面高さ一式固定方式を採用。手動で焦点を合わせる必要がなく、作業者による測定誤差がありません。
これにより、プリント基板・樹脂,金属のプレート,シート・布等の高精度穴検査が可能です。
特長
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1
1,000万穴対応!
将来基板の穴数が増えても安心です。
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2
最小径 Φ50μm
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3
リニアモーター駆動方式を採用
高剛性フレームとリニアモーターとの組み合わせで
高精度を実現。 -
4
510×610を60秒で検査
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5
610×710の大判仕様機も製作可能です。
開発の背景
穴位置検査装置(ホールアナライザー)は、ラインセンサーを使用し、一定幅でスキャンするタイプが
発売され、事実上の業界標準となりました。以来10数年が経過、高速処理の為に採用していた、
高度な画像処理ボード等が修理・交換できなくなり、代替の装置が求められるに至りました。
海外では複数のメーカが、同種の装置を開発/発売しております。しかし、それら装置は、
機械的に一定の精度は与えながら、ソフトウェアでの補正により、精度を得ようとする仕様であり、
従来からの日本国内の基板検査基準にはそぐわない仕様でした。
そこでタケウチと弊社は、日本国内の基板製造各社の求めに応じ、
機械精度を非常に高めた本装置(PXL-2020)を新たに開発しました。
主要な機能のご紹介
基板表面高さ一式固定方式
基板板厚が変動しても、フォーカスを変更する必要がありません
基本画面
便利な機能の揃ったメイン画面です
分布図
XYの誤差分布を全穴・各ツール毎に表示します
測定結果表示
条件に該当する穴の一覧を表示/指定した穴を統計より除外
伸縮解析
伸縮を全穴・ツールごとに表示します
仕様
項目 | 単位 | ホールマスター PXL-2020 | |
設備寸法 | mm | 1300W × 2169L × 1834H | |
積載可能基板サイズ | mm | 610 × 690 | |
測定可能サイズ | mm | 580 × 670 | |
板厚 | mm | 5 | |
検査可能穴径 | mm | 0.05 ~ 6.3 | |
最小表示単位 | mm | 0.0001 | |
カメラ | 搭載数 | 個 | 1 |
視野 | ㎟ | 44 | |
画素数 | ー | 16,000 | |
レンズ | 倍率 | 倍 | 0.7,1,1.8(3機種ご用意) |
分解能 | μm | 2.7 | |
照明 | ー | 上側照明LED 下側照明LED | |
スキャン時間/シート | 秒 | 精密モード 102 | |
検査可能穴数 | 穴 | 10,000,000 | |
繰り返し精度 | μm | 3+4/1,000L(Lは測定長[mm]) | |
PV機能 | ー | 標準仕様:画像保存の確認のみ | |
カラー/モノクロ | ー | オプション仕様:カラーマトリクスカメラ+上側照明 | |
操作PC環境 | Windows10 | ||
XY軸駆動方式 | リニアサーボモータ or ボールネジ | ||
基板固定方式 | 基板表面高さ一式固定方式 基板板厚が変動しても、フォーカス変更の必要がありません |