ピアノ線材・SWRS(60~90カーボン)を疵取り後、熱処理(パティンチング)し、冷間伸線したもの。
硬鋼線に比べ不純物が少なく、ねじり回数・線径許容差等がシビアで疵深さ・脱炭層深さが規格されている。
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1
ピアノ線A種 (SWP-A)
硬鋼線が一般ばね用であれば、ピアノ線は高級ばね用に当る。
A種はB種より靭性があり、厳しい加工に向く。 -
2
ピアノ線B種 (SWP-B)
A種より引張強さが約10%高く、より高い許容応力とばねの耐へたり性に有効なため、
B種が多く使用される。 -
3
ピアノ線V種 (SWP-V)
弁ばね用で、疵深さと脱炭深さをA・B種より更に厳しく規定しており、耐疲労特性を考慮したもの。
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4
高強度ピアノ線
ピアノ線B種より更に高い引張強さに改善したもの。
1) スーパーシックス
ピアノ線B種より200~300MPa(10%強)、強度UP、線径Φ0.6~2.6(六甲金属)
2) SWP-EX
ピアノ線B種より300~700MPa(13~18%)、強度UP、線径Φ0.02~0.9(日鉄SGワイヤ)
3) トスミクロンH種
ピアノ線B種より400~700MPa(13~18%)、強度UP、線径Φ0.01~0.2(トクセン工業) -
5
精密ばね用ピアノ線
一般のピアノ線より線径公差、偏径差、線ぐせ等をシビアにしたもの。
1) セイント&セイント−S&セイント−SG(日鉄SGワイヤ)
2) スミファイン(住友電工)
3) ヘキサファイン(六甲金属) -
6
真直性ピアノ線(SWP-AS -BS)
ピアノ線材をパティンチング処理し、伸線した後、真直処理を施したもの。(日鉄SGワイヤ)
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